「トロント紅白歌合戦」華やかに開催
人の心に訴える限りないパワーを披露


〈 取材・編集部 〉

 トロント日系コミュニティーの年末最大のイベント「第51回トロント紅白歌合戦」は、12月10日(土)午後5時30分からトロント日系文化会館(JCCC)小林ホールで華やかに開催された。

 1977年にスタートしたこの紅白歌合戦は、日系社会の歴史のなかに着実にその歩みを刻んできており、カナダの多様文化主義政策に彩りを添えて、豊かなコミュニティーづくりに貢献してきたといえよう。(注=紅白が開始した年から数えて今年は39年目ですが、途中、一日に昼の部、夜の部の2回公演した年が何年か続いたことから、今年は第51回となっています)


▲選手宣誓。紅組・鎌田真輝さんと白組・陳欣(チン・アルビン)さん

 今年は、紅組・福川恵美さん、白組・渡部工次郎さんの両司会者の進行により、歌の祭典が繰り広げられた。歌手は紅白14組、計28人が出演。そのうち、10人は新人歌手だった。歌手の皆さんは、いずれも歌唱力抜群で、観客は「歌には聴く人の心に訴える限りないパワーがある」ことを実感していたようだった。
 プログラムの合間には、ステージでコミカルな応援合戦やスキット(寸劇)などが上演され、歌合戦に花を添えた。

 また、運営・制作スタッフ、舞台スタッフなど裏方さんが全員、積極的に協力してイベントの進行に力を注いでいる様子がうかがえた。

 吉本孝子さん(吉本徹也トロント首席領事夫人)を審査員長とする8名の審査員のジャッジにより、結果は、白組の勝ちとなった。白組の優勝は9年ぶりで、司会の渡部工次郎さんが感きわまって涙ぐむ場面も見られた。一方、ほんのわずかの差で準優勝となった紅組も、歌手の皆さんが大奮闘して、観客から惜しみない拍手が贈られた。

 なお、今回の紅白チケットの売り上げの一部は、熊本地震の被災地と日系団体の一部に寄付される。

 それでは、今年のトロント紅白歌合戦の模様を写真集で見ていただきましょう。撮影は、大橋デーブさんです。

▲「紅白総踊り」で華やかに開幕 ▲司会者。紅組の福川恵美さんと白組の渡部工次郎さん


前半戦

▲吉田タック「北の漁場」 ▲土山悦子「友禅流し」


▲山田将司(新)「決意の朝に」 ▲野吾沙織(新)「みんな空の下」


▲井田将貴「Forever Love」 ▲秦 佐千子「みんながみんな英雄」


▲陳欣(チン・アルビン=新)「水彩の月」 ▲鎌田真輝(新)「涙そうそう」


▲櫻井卓也「2億4千万の瞳」 ▲大石ももこ「リンダメドレー」


▲山本昇「忠太郎月夜」 ▲狩野裕子「関東春雨傘」


▲平野友秀「さよならイエスタデイ」。飛び入りで平野さんのお父さんも踊る ▲マーナ英子「湯布院有情」


後半戦

▲中山あつ子(右)「そんなヒロシに騙されて」。バンドとダンサーが共演 ▲中川将太朗(新)「でも(Original Rap)」


▲鈴木和美(新)「浜辺の歌」 ▲中島智貴(新)「嘘」


▲大谷真嵯枝「千姫」 ▲武元昭儒(たけもと・あきひと)「たいせつな光」


▲花田歌織「Hello Again〜昔からある場所〜」 ▲岡部一輝(新)「I Love You」


▲山本一座のスキット(寸劇)。山本昇さんと大石ももこさん  ▲(左から)山本昇、小泉登喜雄、安西雅子の皆さん 


▲高橋三千江「アフロディーテ」 ▲山村健司「素直」


▲中原里穂(新)「雨傘」 ▲国富太郎(新)「大空と大地の中で」 


▲大森ケイ子「雪椿」  ▲須山國男(88歳)「大忠臣蔵」 



▲終演後、全員そろって記念撮影

〈 All Photos by Dave Ohashi 〉

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ステージディレクター安西雅子さんコメント


▲演出担当の安西雅子(やすにし・まさこ)さん

 演出を担当したステージディレクターの安西雅子(やすにし・まさこ)さんに、 ショーが終わったあと、一言、コメントをいただきました。

「私はずっと2階のコントロールルームにいて、そこから紅白の会場を後ろから見ていたのですが、お客さまがすごく盛り上げてくださっている様子がよく分かりました。
 やっぱり、本番がいちばん良かったです。リハーサルの積み重ねがこの結果になったのでしょうね。裏方の皆さんは、出演者にステージの上の歩き方など親身になってアドバイスしてくれるなど、チームワークが大変よかった。
 みんながプロというわけではありませんので、いろいろ抜けているところもあるんですが、それを吹き飛ばすのがお客さまの声援だったり笑い声なんです。
 毎年、世代交替がありますが、今年もシニアの方々に来ていただきたくて、モミジシニアホームやイーホンなどに声をかけました。けっこう大勢のお年寄りが来てくださって、感動しました。
 今年も楽しもうとやって来ていただいたお客さまが多く、出演者や裏方さんも反対に盛り上げてもらったようなところがあります。
 本当にありがたいお客さまでした。感謝します」

(2016年12月15日号)



 
 


 
 
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